「…あ、それじゃあ手紙を家に届けてもらえない?」
「…それなら、いいよ」
怜央は不満そうにしつつ、OKを出してくれた。
もしかしたら私が愛奈にかまうのが嫌なのかも。
怜央が嫌がってるからといって、やめられることではないんだけど。
「ありがとう。ちょっとレターセットを買いに行ってくるね」
「ダメ。真壁」
「はい、すぐに用意いたします」
もう、怜央ってば、わがままなんだから。
士瑛さんが壁際にある棚のほうへ向かって、引き出しから黒いレターセットを取り出す。
テーブルのほうに戻ってきた士瑛さんから、ペンと一緒にレターセットを受け取ると、私は「ありがとう」と伝えた。
封筒も手紙も真っ黒なんて、まるで怜央みたい。
「えぇと…怜央、No.15って、なんていう暴走族?」
「Vipers。倉庫を襲撃する」



