【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



 今でも動くアトラクションで、めいっぱい遊ぶと、正午を回って、お昼を食べることになった。

 お城に戻って、豊富に食材が用意されていた冷蔵庫からいくつかの材料をえらび取り、かんたんなご飯を作ってみんなで食べる。

 お腹いっぱいになって、使った食器の片付けも終わったころ、4階のお部屋では、少々物騒な話が始まった。




怜央(れお)さま。本日1時、南区域で1件の抗争がありました。結果、No.(ナンバー)55が潰れ、No.10が南B2区域の占領(せんりょう)を主張しています」


「その他に、傘下4から逮捕者が3名出たようです。また、下っ端がNo.15とNo.33にちょっかいをかけられたようですが、ちゃんと返り討ちにしました!」


「…」




 抗争とか、逮捕とか、出てくるワードが怖いのだけど、これってもしかして暴走族の世界の話…?

 怜央は、ひじかけにほおづえをつきながら、気だるげに士瑛(しえい)さんと(こころ)くんの報告を聞いている。

 私、この場に、いていいのかな。