【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「こ、怖いこと言わない、っきゃぁぁぁぁ!?な、なにっ!?落ちてる!落ちてるよっ!?」


「大丈夫、死なないから」




 終始のんびりしている怜央と違って、私は悲鳴をあげながら怜央に抱きついて、地上に戻ってきた。

 無事に帰れた。無事に帰れたけど…っ。

 これじゃあ本当に絶叫アトラクションだよ!




「おかえりなさい、夕華さま。楽しかった?」


「怖かった…!」


「あははっ、観覧車だからね」


「観覧車はこんなに怖くないよ!?」


「夕華、次は、なににする?コースター?」


「めっ、メリーゴーランドで…っ!」




 ライドアトラクションなんて、絶対怖い動きをするに決まってる!

 挙動が怪しくても安全そうなメリーゴーランドをえらぶと、怜央は腕にしがみつく私を微笑んでながめながら、メリーゴーランドの前に移動した。

 2人で階段を上って、ずらっと立ちならぶ白馬にそれぞれ乗ると、楽しそうな音楽が流れ始める。