【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



 この観覧車、どんな挙動するの!?

 楽しみだった気持ちがどんどんしぼんでいって、私はびくびくとおびえながら怜央に身を寄せた。

 ギィィ、と音を立てながらゆっくり回っていく観覧車は、今のところ、音以外は正常。


 怜央がおどかしただけで、案外大丈夫なのかも?

 と、一度思ったけど…ギッ、と観覧車が止まってからは、いつ落ちるのかという恐怖との戦いが始まった。




「えっ、か、観覧車戻ってない!?逆回転してるよ!?」


「うん、そうだね」


「きゃぁぁぁっ!今度は速い!上に行ってるけど!」


「調子出てきたみたい」


「ま、また止まった…」


夕華(ゆか)、ここ、てっぺんだよ」


「…ね、ねぇ、怜央、ずっと止まったまま、動かないんだけど…もう、何分経った…?」


「さぁ。もう動かないかもね」