可愛く着飾って、もっと愛して〜強引でめちゃくちゃな私のクチュリエ様〜

ペラペラとKAZUSHIがデビュー20周年の時に出したという本をめくった。これまでのデザイン画や実際の服に、モデルさんがランウェイを歩いた時のものまでKAZUSHIの歴史を辿るような本はKAZUSHI自身の言葉も書かれていた。

「……。」

めちゃくちゃ普通に話してる…
実際は陽気なおじさんなのに陽気なおじさんとは思えない…

デザインだってそうだ、ページをめくるたびに引き込まれるただ陽気なだけじゃない訴えて来るような強さも引き離すような寂しさもある…

口では表現しきれないKAZUSHIの意志を感じるの。

てゆーかKAZUSHIとかってあたり前に呼び捨てしてていいのかな、無関係の人過ぎて芸能人見る感覚で呼んでたけどちょっと話変わって来たっていうかなんていうか…


一成はどう思ってるんだろう?

KAZUSHIのことを話す一成はすごく力が入ってて、いつになくやる気…というよりも殺気立ってるような。


尊敬してるのかな?

好き過ぎて、必死になり過ぎちゃってるとかそんな。


あとがきまで読んでしまった。
これ1冊読むだけでKAZUSHIのファンになりそうなくらいそそられるものはあったかも、さすが世界を感じた。

デビュー20周年の時に出したってことは逆算して高校時代にデザイナーデビューしたってことだもんね、てことはこの学校にいる間に…

気軽にKAZUSHIなんて呼んじゃダメだよ。

KAZUSHIさん…もなんか違う気はするけど、どう考えてもうただの高校生の私とあんな道端で話していい存在じゃなかったね。

「ん?」