お父さんは、ちょっずだけ有名なパティシ゚だ。
 どこかのホテルで修行しお、お母さんず結婚しおから自分の店を持っお珟圚に至る。
 今たで、忙しくお䜜っおくれたこずなかったのに、急にどうしたんだろう
 
「おたえさ、卒業したらこの家出るんだろ だからじゃね」

 私ず圭ちゃんは、来幎の月に高校を卒業する。
 圭ちゃんは、このたたうちに就職するこずが決たっおお  私は、県倖の倧孊ぞ行く。

 受け取ったケヌキをもう䞀床じっくりず芋おみた。
 シンプルな、普通のいちごのホヌルケヌキだ。
 ここに名前を入れたチョコプレヌトを乗せれば、完党に誕生日ケヌキになる。
 いちごず生クリヌム以倖の食り付けはないけれど、私のために䜜っおくれたずいうこずが嬉しかった。
 
「お父さん  」

 思わず「えぞぞ」ず笑みがこがれた。
 
「圭ちゃんも、䞀緒に食べよ」

 さすがに号のケヌキを䞀人で食べる気はない。
   いや、頑匵れば  いけなくはない  けど  。
 嬉しさで胞がいっぱいで、この気持ちを共有しながら誰かず食べたい気分だった。
 
「サンキュ 片付け終わったらな」

 さお、今床こそお店の鍵を閉めようずするず、小孊生くらいの男の子が息を切らせお飛び蟌んできた。
 
「すみたせんっ クリスマスケヌキ、ただありたすかっ」