(晴明side)
今が何時か分からない…。
ただ、段々に熱を帯ていく香蘭の身体と、荒くなっていく息づかいに、どうにかしてその熱を少しでも逃してやりたいと水を渡してみる。
「水分を取った方が良い。」
ガラスのコップで冷えた水を手渡しすると、両手でそれを受け取りゴクゴクと美味しそうに飲み干す。
溢れた水が口角から滴り落ちてしまう。それを舐め拭き取りたい衝動に駆られる。
俺自体も媚薬が効いているのか⁉︎と焦る気持ちと裏腹に、下半身がムクムクと疼き出す。
「晴明様…どうすれば…?」
香蘭は媚薬の熱に当てられて、珍しく自ら体をすり寄せて来る。
「香蘭…その、なんだ…少し、離れてくれないか…。」
このままでは理性を失うと、弱々しくそう伝えるのだが、
「嫌です…。」
と、潤んだ瞳で訴えてくる。
どうしたいと言うのだ。俺だっていっその事抱いてしまえたらどんなに嬉しいか…。
しかし…初心の彼女が正気に戻った時、どれだけ落ち込み打ちひしがれるか…。それが目に浮かんで分かるから、下手に手を出してはいけないと、警告音が頭に鳴り響く。
彼女とは順を経て、じっくりゆっくりと事を進んで行きたいと思っていた。初夜は結婚式の後だと自分の中で一線を引いていたのだ。
それが悪友の度が過ぎた悪戯のせいで…いや、お陰でと言うべきか?
彼女の純粋無垢な心に媚薬はどう作用されたのか、先程からすりすりと猫のように俺の腕に絡みついてくる香蘭は可愛らしい事この上無い。
どうしてくれるんだ。
…どう納めるべきか…。
「晴明様…暑くて、どうすれば…。」
助けを求める香蘭は、潤んだ瞳で額に汗まで滲ませている。
「すいませんが…着替えたいのですが…。」
ああ、そうか。着飾った衣装は重く体を締め付けているから早く開放した方が良いな…。
だがしかし、この部屋には彼女の服も寝巻きもある訳がなく…。
俺は慌てて箪笥の中を探る。
寝巻きならあるが…彼女にはデカすぎ無いか?
「これでどうか?」
と、とりあえず渡してみると、
「ありがとうございます。」
と、それを抱きしめ衝立の向こうへと消えていく。
その向こうには寝台があるのだが…。
今の彼女にはそんな事どうでも良いのかもしれない。
スーッと離れてしまった彼女の温もりや柔らかさを、寂しく思いながら、気持ちを落ち着かせようと深呼吸を1つする。
「晴明様…あの、全然脱げなくて…。」
そう言ってくる香蘭に戸惑いながら、衝立の向こうをそっと覗けば、媚薬のせいで熱った体が自由を奪い、帯を留めている帯留を上手く解けないようだ。
「手伝ってやる。」
おもむろに手を伸ばして硬く縛られた帯留を力尽くで解く。
香蘭は早く身体の締め付けを取りたいのか俺がまだ側にいるのにもかかわらず、どんどんと衣を脱ぎ捨てで行く。彼女が正常ではない事を思い知り、慌てて衝立の反対側へと逃げ込む。
既に俺も尋常じゃないくらい心臓がバクバクしている。
どこまで許される?こんなチャンス2度と来ないんじゃないか!?
俺自身も媚薬が効いているのかやたらと思考が、変な方向へとなびいてしまう。
今が何時か分からない…。
ただ、段々に熱を帯ていく香蘭の身体と、荒くなっていく息づかいに、どうにかしてその熱を少しでも逃してやりたいと水を渡してみる。
「水分を取った方が良い。」
ガラスのコップで冷えた水を手渡しすると、両手でそれを受け取りゴクゴクと美味しそうに飲み干す。
溢れた水が口角から滴り落ちてしまう。それを舐め拭き取りたい衝動に駆られる。
俺自体も媚薬が効いているのか⁉︎と焦る気持ちと裏腹に、下半身がムクムクと疼き出す。
「晴明様…どうすれば…?」
香蘭は媚薬の熱に当てられて、珍しく自ら体をすり寄せて来る。
「香蘭…その、なんだ…少し、離れてくれないか…。」
このままでは理性を失うと、弱々しくそう伝えるのだが、
「嫌です…。」
と、潤んだ瞳で訴えてくる。
どうしたいと言うのだ。俺だっていっその事抱いてしまえたらどんなに嬉しいか…。
しかし…初心の彼女が正気に戻った時、どれだけ落ち込み打ちひしがれるか…。それが目に浮かんで分かるから、下手に手を出してはいけないと、警告音が頭に鳴り響く。
彼女とは順を経て、じっくりゆっくりと事を進んで行きたいと思っていた。初夜は結婚式の後だと自分の中で一線を引いていたのだ。
それが悪友の度が過ぎた悪戯のせいで…いや、お陰でと言うべきか?
彼女の純粋無垢な心に媚薬はどう作用されたのか、先程からすりすりと猫のように俺の腕に絡みついてくる香蘭は可愛らしい事この上無い。
どうしてくれるんだ。
…どう納めるべきか…。
「晴明様…暑くて、どうすれば…。」
助けを求める香蘭は、潤んだ瞳で額に汗まで滲ませている。
「すいませんが…着替えたいのですが…。」
ああ、そうか。着飾った衣装は重く体を締め付けているから早く開放した方が良いな…。
だがしかし、この部屋には彼女の服も寝巻きもある訳がなく…。
俺は慌てて箪笥の中を探る。
寝巻きならあるが…彼女にはデカすぎ無いか?
「これでどうか?」
と、とりあえず渡してみると、
「ありがとうございます。」
と、それを抱きしめ衝立の向こうへと消えていく。
その向こうには寝台があるのだが…。
今の彼女にはそんな事どうでも良いのかもしれない。
スーッと離れてしまった彼女の温もりや柔らかさを、寂しく思いながら、気持ちを落ち着かせようと深呼吸を1つする。
「晴明様…あの、全然脱げなくて…。」
そう言ってくる香蘭に戸惑いながら、衝立の向こうをそっと覗けば、媚薬のせいで熱った体が自由を奪い、帯を留めている帯留を上手く解けないようだ。
「手伝ってやる。」
おもむろに手を伸ばして硬く縛られた帯留を力尽くで解く。
香蘭は早く身体の締め付けを取りたいのか俺がまだ側にいるのにもかかわらず、どんどんと衣を脱ぎ捨てで行く。彼女が正常ではない事を思い知り、慌てて衝立の反対側へと逃げ込む。
既に俺も尋常じゃないくらい心臓がバクバクしている。
どこまで許される?こんなチャンス2度と来ないんじゃないか!?
俺自身も媚薬が効いているのかやたらと思考が、変な方向へとなびいてしまう。



