入り口を警備していた兵達が、晴明の指示で一斉に劉進に剣をむける。
「フン、わしを捕まえても無駄だ。何一つ口を割らんぞ。わしは王となるべくして生まれた男だ。貴様みたいな若僧に捕まえられる訳がない。」
兵に阻まれ退路を失った劉進は、ドカッとその場に座りびた一歩とも動かないと覚悟を決める。
「往生際が悪い。潔く認めた方が身の為ですよ。これより香の国国王の座の無血開城を求める。」
亜聖も晴明に加担する。
「わしが我が国をそう易々と手離すと思うか!」
劉進は晴明を睨む。
「貴方はそれをずっと恐れていた。
だから元防衛大臣の香民を使い己の地位を守る為、前国王の子供達を暗殺しようと企てていた。
前国王には3人のお子がおられる。
彼らは先の戦で命からがら逃れ、我が国と聖国に逃げ延びた。
我ら万世国は、亡き前国王の嫡男秀英殿が世継ぎに相応しいと任命する。」
晴明が自ら入り口の扉を開ける。
そこには王服を着た秀英が堂々とした出立で、笑みまで浮かべて立っていた。
「香の国、前国王の嫡男秀英でございます。聖国国王様には幼少期からお力添え頂き、ありがとうございます。」
秀英は亜聖に親しげに握手を求める。
「その姿なかなか似合う。我が息子のように思い成長を願っていたが、本当に立派になったな。」
にこやかに笑顔を向ける聖国の国王亜聖。
「…おぬしもか…。」
友好国だと思って随分前から交流を深めていた筈なのに、まさかこんな裏切りに合うとは…劉進は唇を噛んで悔しがる。
誰よりも先に見つけ出し抹殺したかった秀英が目の前にいる事実…。劉進にとってはこれ以上の屈辱は無い。
「フン、わしを捕まえても無駄だ。何一つ口を割らんぞ。わしは王となるべくして生まれた男だ。貴様みたいな若僧に捕まえられる訳がない。」
兵に阻まれ退路を失った劉進は、ドカッとその場に座りびた一歩とも動かないと覚悟を決める。
「往生際が悪い。潔く認めた方が身の為ですよ。これより香の国国王の座の無血開城を求める。」
亜聖も晴明に加担する。
「わしが我が国をそう易々と手離すと思うか!」
劉進は晴明を睨む。
「貴方はそれをずっと恐れていた。
だから元防衛大臣の香民を使い己の地位を守る為、前国王の子供達を暗殺しようと企てていた。
前国王には3人のお子がおられる。
彼らは先の戦で命からがら逃れ、我が国と聖国に逃げ延びた。
我ら万世国は、亡き前国王の嫡男秀英殿が世継ぎに相応しいと任命する。」
晴明が自ら入り口の扉を開ける。
そこには王服を着た秀英が堂々とした出立で、笑みまで浮かべて立っていた。
「香の国、前国王の嫡男秀英でございます。聖国国王様には幼少期からお力添え頂き、ありがとうございます。」
秀英は亜聖に親しげに握手を求める。
「その姿なかなか似合う。我が息子のように思い成長を願っていたが、本当に立派になったな。」
にこやかに笑顔を向ける聖国の国王亜聖。
「…おぬしもか…。」
友好国だと思って随分前から交流を深めていた筈なのに、まさかこんな裏切りに合うとは…劉進は唇を噛んで悔しがる。
誰よりも先に見つけ出し抹殺したかった秀英が目の前にいる事実…。劉進にとってはこれ以上の屈辱は無い。



