夜が暮れて宮殿では晩餐会が開かれる。
聞こえてくる笛の音や太鼓の音が、後宮に居る香蘭にも届き、どこかソワソワとした幸せな気分になる。
「晩餐会とはどのようなところなの?」
香蘭は少し早めの夕飯を済ませ、部屋に用意された湯船に浸かりながら寧々に問う。
寧々はいつもと変わらず、出入り口付近で警護をしている。
「私もまだ行った事は無いのですが…。美味しいご馳走が所狭しと並び、楽団の音楽に合わせて舞を披露したり、唄を唄ったり、武芸を披露する方もいるとか聞きます。なんせ若い男女にとってはお見合いのような場でもありますから。」
ふふふっと楽しそうに寧々が言う。
「私も行っては駄目かしら?」
香蘭が香蘭らしからぬ事を言う。
寧々は驚き、
「えっ!?」
と驚く。
「こっそり忍び込んで、観てみたいわ晩餐会を。」
「こっそりですか?むしろ、堂々と陛下の婚約者として行かれた方が、陛下はお喜びになりますよ?」
寧々がそう言って聞かすのに、
「無理よ…。だって今日は武道会場であんな失態を見せてしまったんだから、恥ずかしくて人前には立てないわ。だけど…人前に立つ晴明様をこっそり見てみたい。」
珍しく香蘭が自分の気持ちを露するから、
「分かりました。何とかします!」
寧々も何だか嬉しくなって、姐様の願いをどうにかして叶えたいと動き出す。
女中達にも協力をお願いして、後宮の衣装部屋から1番上等な衣装を見つけ出し、香蘭に着付けて飾り立てる。
「…大丈夫かしら、晴明様に怒られない?」
段々と現実味を帯びていく現状に少し不安になっていく。
「大丈夫です!舞姫として参加しましょう。丁度良い演目を見つけましたので。」
寧々は既にやる気満々で、不安がる香蘭を勇気付ける。
「ちょっと待って…私も踊るの⁉︎」
思っていた以上の大役で驚きを見せる。
「もちろんです。1番良い場所で陛下を見られる好機ですよ。」
こっそり女中に扮して覗き見るくらいの気持ちでいた香蘭は、戸惑い慌てる。
何を踊るの?どんな舞台⁉︎
もう当初の浅はかな考えはかなぐり捨てて、舞台の事で頭が一杯になる。
「実は今夜は陛下の計らいで、月光一座も呼ばれております。春麗姐様の後ろで踊るだけですから、目立つ事は無いので大丈夫です。」
寧々は自信を持ってそう伝える。
「春麗が来てるの!?」
驚き足を止めた香蘭だけどもう既に時は遅し、
「踊り子が1人、体調不良で急遽お休みです。姐様にしかその穴は埋められませんよ。」
「本当に⁉︎」
若干出来過ぎた気がして不安が拭い切れないが…
既に舞台脇に連れて来られて、引き下がる事は出来ない。
あれよあれよと連練習も本番となる。
聞こえてくる笛の音や太鼓の音が、後宮に居る香蘭にも届き、どこかソワソワとした幸せな気分になる。
「晩餐会とはどのようなところなの?」
香蘭は少し早めの夕飯を済ませ、部屋に用意された湯船に浸かりながら寧々に問う。
寧々はいつもと変わらず、出入り口付近で警護をしている。
「私もまだ行った事は無いのですが…。美味しいご馳走が所狭しと並び、楽団の音楽に合わせて舞を披露したり、唄を唄ったり、武芸を披露する方もいるとか聞きます。なんせ若い男女にとってはお見合いのような場でもありますから。」
ふふふっと楽しそうに寧々が言う。
「私も行っては駄目かしら?」
香蘭が香蘭らしからぬ事を言う。
寧々は驚き、
「えっ!?」
と驚く。
「こっそり忍び込んで、観てみたいわ晩餐会を。」
「こっそりですか?むしろ、堂々と陛下の婚約者として行かれた方が、陛下はお喜びになりますよ?」
寧々がそう言って聞かすのに、
「無理よ…。だって今日は武道会場であんな失態を見せてしまったんだから、恥ずかしくて人前には立てないわ。だけど…人前に立つ晴明様をこっそり見てみたい。」
珍しく香蘭が自分の気持ちを露するから、
「分かりました。何とかします!」
寧々も何だか嬉しくなって、姐様の願いをどうにかして叶えたいと動き出す。
女中達にも協力をお願いして、後宮の衣装部屋から1番上等な衣装を見つけ出し、香蘭に着付けて飾り立てる。
「…大丈夫かしら、晴明様に怒られない?」
段々と現実味を帯びていく現状に少し不安になっていく。
「大丈夫です!舞姫として参加しましょう。丁度良い演目を見つけましたので。」
寧々は既にやる気満々で、不安がる香蘭を勇気付ける。
「ちょっと待って…私も踊るの⁉︎」
思っていた以上の大役で驚きを見せる。
「もちろんです。1番良い場所で陛下を見られる好機ですよ。」
こっそり女中に扮して覗き見るくらいの気持ちでいた香蘭は、戸惑い慌てる。
何を踊るの?どんな舞台⁉︎
もう当初の浅はかな考えはかなぐり捨てて、舞台の事で頭が一杯になる。
「実は今夜は陛下の計らいで、月光一座も呼ばれております。春麗姐様の後ろで踊るだけですから、目立つ事は無いので大丈夫です。」
寧々は自信を持ってそう伝える。
「春麗が来てるの!?」
驚き足を止めた香蘭だけどもう既に時は遅し、
「踊り子が1人、体調不良で急遽お休みです。姐様にしかその穴は埋められませんよ。」
「本当に⁉︎」
若干出来過ぎた気がして不安が拭い切れないが…
既に舞台脇に連れて来られて、引き下がる事は出来ない。
あれよあれよと連練習も本番となる。



