試合開始の合図で、両者の剣がカキンッと音を立てる。
さすがに相手も強者だ。
お互い譲らずの攻防戦が繰り広げられる。
何万、いや何十万もの観客がシーンと静まり返った会場に、カキンッと両者が鳴らす剣の当たる音だけが響く。
全ての観客が固唾を飲んで見守る中、香蘭は1人瞬きもしないで、相手の剣先が晴明に掠らない事だけを祈っていた。
ワーッと突然の観衆の騒めきで勝負がついた事を知る。
香蘭は勝負の行方を聞く前に晴明めがけて走り出す。
きっと誰も気付かなかっただろうが、勝負が決まる数秒前、晴明の手の甲に相手の剣先が掠めたのを香蘭は見たのだ。
周りの目を気にする余裕も無く、晴明1人に向かって走る。
相手はまだ剣を持っている。
「姐様…!!」
寧々が悲鳴を上げて香蘭を止めようと一歩踏み出す。
その声に反応した晴明がハッと香蘭を目に入れる。
「晴明様!!」
晴明は勢いよく向かって来る香蘭を抱き止める為両手を広げる。
その数秒前には、機転を効かせ相手の剣を叩き落とし、足で踏みつける事も忘れてはいなかった。
晴明がどうしたのかと聞き出すのと同時に、唇に温かい物を感じて何かが口内に流れ込む。香蘭から与えられる物ならば何だって躊躇なく飲み込むが…
香蘭の唇から流れ込んだのが解毒剤だと気付いたのは数秒後…。
なるほど、と瞬間で理解して、香蘭を抱えたまま退場する。
「香蘭…なんて危ない事を…」
退場の花道で立ち止まり晴明は、香蘭の小さな背中を力強くぎゅっと抱き締める。
それは苦しいほどの力で…
「晴明様が…ご無事で良かった。」
と、香蘭はここでやっと安堵した。
さすがに相手も強者だ。
お互い譲らずの攻防戦が繰り広げられる。
何万、いや何十万もの観客がシーンと静まり返った会場に、カキンッと両者が鳴らす剣の当たる音だけが響く。
全ての観客が固唾を飲んで見守る中、香蘭は1人瞬きもしないで、相手の剣先が晴明に掠らない事だけを祈っていた。
ワーッと突然の観衆の騒めきで勝負がついた事を知る。
香蘭は勝負の行方を聞く前に晴明めがけて走り出す。
きっと誰も気付かなかっただろうが、勝負が決まる数秒前、晴明の手の甲に相手の剣先が掠めたのを香蘭は見たのだ。
周りの目を気にする余裕も無く、晴明1人に向かって走る。
相手はまだ剣を持っている。
「姐様…!!」
寧々が悲鳴を上げて香蘭を止めようと一歩踏み出す。
その声に反応した晴明がハッと香蘭を目に入れる。
「晴明様!!」
晴明は勢いよく向かって来る香蘭を抱き止める為両手を広げる。
その数秒前には、機転を効かせ相手の剣を叩き落とし、足で踏みつける事も忘れてはいなかった。
晴明がどうしたのかと聞き出すのと同時に、唇に温かい物を感じて何かが口内に流れ込む。香蘭から与えられる物ならば何だって躊躇なく飲み込むが…
香蘭の唇から流れ込んだのが解毒剤だと気付いたのは数秒後…。
なるほど、と瞬間で理解して、香蘭を抱えたまま退場する。
「香蘭…なんて危ない事を…」
退場の花道で立ち止まり晴明は、香蘭の小さな背中を力強くぎゅっと抱き締める。
それは苦しいほどの力で…
「晴明様が…ご無事で良かった。」
と、香蘭はここでやっと安堵した。



