「良く来てくれた。…会いたくてたまらなかったが、ああ言った手前…待つしか無くて…辛い二週間だった。」
自分の気持ちを素直に露とする晴明が、なんだか可愛らしく見えてくる。
「私も…寂しかったです。晴明様に会えなくて…なので、今日は遠くで一目だけでも見られたらと思って、こっそり来たつもりなのですが…。」
香蘭だって同じ気持ちだったのだと伝えると、
「会えて良かった。このまま試合に出ていたら負けていたかも知れない。」
と、不安を告げられ香蘭は驚き、晴明の顔を見上げる。
「大丈夫ですか…?体調が優れないのでは?」
先程見た時、一瞬だったが顔色が悪い気がした。
「こうやって、充電出来たから大丈夫だ。」
ぎゅっと抱きしめられて晴明の温もりに包まれ、心がホッと温かくなる。
「…もう少しこうして一緒に居たいが、そろそろ集合の時間になる。そなたは李生と共に控え室で見ていてくれ。」
晴明は先程より力強い声でそう言って、優しく笑う。
手を引かれ出入りの扉から外に出てみれば、そこには見知った者達が集まっていてホッとする。
「では、行ってくる。香蘭をよろしく頼む。」
秘密の通路の扉前で待っていた李生に香蘭を託し、先程よりも力強い声で、晴明が会場へと向かって行った。
「香蘭様、来て頂きありがとうございます。
実は陛下、少し寝不足で元気が無く心配していたのですが、あの様子なら大丈夫そうですね。」
李生が安堵の顔を見せる。
「そんなにもお仕事が忙しかったのですか?」
晴明が消えて行った方向を見ながら香蘭が心配する。
「仕事というか…いろいろあって、慣れない事をしたせいですきっと。
今日は秀英様もご参加の大会なので、負けられない戦いです。晴明様の活躍をみなで応援しましょう。」
李生がそう言って濁らせた言葉が気がかりで、香蘭としてはちっとも気持ちは晴れないが…。
後から合流した寧々と共に、晴明の控え室から大会を観賞する事にする。
香蘭としては後宮での噂の事…気になる事はいろいろあるけれど、今、問いただすのは試合の邪魔になると思い、モヤモヤを残したままだったけれど…。
再会した時の晴明の嬉しそうな顔に嘘わない。きっと事情があるのだと、不安を懐に収めて応援に精を出す。
自分の気持ちを素直に露とする晴明が、なんだか可愛らしく見えてくる。
「私も…寂しかったです。晴明様に会えなくて…なので、今日は遠くで一目だけでも見られたらと思って、こっそり来たつもりなのですが…。」
香蘭だって同じ気持ちだったのだと伝えると、
「会えて良かった。このまま試合に出ていたら負けていたかも知れない。」
と、不安を告げられ香蘭は驚き、晴明の顔を見上げる。
「大丈夫ですか…?体調が優れないのでは?」
先程見た時、一瞬だったが顔色が悪い気がした。
「こうやって、充電出来たから大丈夫だ。」
ぎゅっと抱きしめられて晴明の温もりに包まれ、心がホッと温かくなる。
「…もう少しこうして一緒に居たいが、そろそろ集合の時間になる。そなたは李生と共に控え室で見ていてくれ。」
晴明は先程より力強い声でそう言って、優しく笑う。
手を引かれ出入りの扉から外に出てみれば、そこには見知った者達が集まっていてホッとする。
「では、行ってくる。香蘭をよろしく頼む。」
秘密の通路の扉前で待っていた李生に香蘭を託し、先程よりも力強い声で、晴明が会場へと向かって行った。
「香蘭様、来て頂きありがとうございます。
実は陛下、少し寝不足で元気が無く心配していたのですが、あの様子なら大丈夫そうですね。」
李生が安堵の顔を見せる。
「そんなにもお仕事が忙しかったのですか?」
晴明が消えて行った方向を見ながら香蘭が心配する。
「仕事というか…いろいろあって、慣れない事をしたせいですきっと。
今日は秀英様もご参加の大会なので、負けられない戦いです。晴明様の活躍をみなで応援しましょう。」
李生がそう言って濁らせた言葉が気がかりで、香蘭としてはちっとも気持ちは晴れないが…。
後から合流した寧々と共に、晴明の控え室から大会を観賞する事にする。
香蘭としては後宮での噂の事…気になる事はいろいろあるけれど、今、問いただすのは試合の邪魔になると思い、モヤモヤを残したままだったけれど…。
再会した時の晴明の嬉しそうな顔に嘘わない。きっと事情があるのだと、不安を懐に収めて応援に精を出す。



