「李生、側室のどちらでも構わないが、今夜渡りの準備をしてくれ。」
執務室に戻りそう伝える。
李生は驚き、瞬きを繰り返していた。
「わ、渡るのですか…!?今夜…?」
信じられないというように聞き返される。
「上皇后と話して少し反省したのだ。俺は彼女達が勝手に出ていってくれるように仕向けようとしていた。だが、それではいけないのだと、後腐れ無く終わらせる為にも話し合わなければいけないと気付かされた。」
「話し合い…なるほど…。では、夜伽の準備は必要ないと…。」
李生の突っ込みに苦笑いする。
「今更、抱くわけがあるまい。種馬のように扱われるのも真っ平だ。」
そこは声を大にして主張する。
香蘭の事しか頭に無い今、もはや他の女子はみな同じ顔に見えるくらいだ。心身共に何の反応も示さない。
「貴方は後宮で働く者に何と思われているか知っておられるか?最近では男色だと言う噂まであります。
そうでは無いと分からせる為にも、夜伽の準備は致しましょう。もしやという事もありますゆえ。」
ふふふと、李生が不敵に笑う。
「そなた、何を面白がっている。俺はこんなに気が重いのに…どうにかしてここを出て行ってもらう交渉をしなければならないのだぞ。
しばらく香蘭にも会えそうに無い…。」
「まぁ、面倒な事を私に押し付け後回しにした罰ですね。」
李生はそう言って楽しそうに執務室を出ていった。
執務室に戻りそう伝える。
李生は驚き、瞬きを繰り返していた。
「わ、渡るのですか…!?今夜…?」
信じられないというように聞き返される。
「上皇后と話して少し反省したのだ。俺は彼女達が勝手に出ていってくれるように仕向けようとしていた。だが、それではいけないのだと、後腐れ無く終わらせる為にも話し合わなければいけないと気付かされた。」
「話し合い…なるほど…。では、夜伽の準備は必要ないと…。」
李生の突っ込みに苦笑いする。
「今更、抱くわけがあるまい。種馬のように扱われるのも真っ平だ。」
そこは声を大にして主張する。
香蘭の事しか頭に無い今、もはや他の女子はみな同じ顔に見えるくらいだ。心身共に何の反応も示さない。
「貴方は後宮で働く者に何と思われているか知っておられるか?最近では男色だと言う噂まであります。
そうでは無いと分からせる為にも、夜伽の準備は致しましょう。もしやという事もありますゆえ。」
ふふふと、李生が不敵に笑う。
「そなた、何を面白がっている。俺はこんなに気が重いのに…どうにかしてここを出て行ってもらう交渉をしなければならないのだぞ。
しばらく香蘭にも会えそうに無い…。」
「まぁ、面倒な事を私に押し付け後回しにした罰ですね。」
李生はそう言って楽しそうに執務室を出ていった。



