都の外れのある寺院で馬車が停まる。
「到着しました。」
と、護衛に扮した晴明が香蘭の乗る馬車の扉を開け、自ら手を差し出す。
「ありがとうございます。」
香蘭はにこりとハニカミその手を握り馬車から降り立った。
ここはどこだろう?
香蘭は周りを見渡しすくんでしまう。無理もない、古びた境内は不気味なくらい色褪せていてちょっと怖いくらいだった。
「ここは宇徳(ウトク)法師様のお寺でございます。
私が師と仰ぐ唯一のお方。古びた場所ではありますが、宇徳法師は侘び寂びの良さを好み、このように寺院もさびれた雰囲気になっているのです。」
晴明は香蘭の手を取り歩きながら、護衛のように敬語で説明してくる。
「そうなんですね。晴明様の恩師様にお会い出来るのは楽しみです。」
香蘭はどこまで演技を続けられるのだろうかと思いながら、それでもその事には触れず、晴明に手を引かれながら静々と着いて行く。
「少し変わったお人ですが、結婚前に出来れば香蘭様に会って頂きたかったので、この機を借りてご紹介させて下さい。」
にこりと笑顔を向けて晴明が振り返る。
「出来れば、恩師様ともお話しの機会を頂けたら嬉しいです。」
香蘭も釣られて笑顔で応える。
「では、後ほど時間を取りましょう。」
晴明はそう言いながら、いつの間にか後ろを着いて歩いていた李生に目配せする。
「ありがとうございます。」
香蘭は無意識に繋がれている手をギュッと握った。
「到着しました。」
と、護衛に扮した晴明が香蘭の乗る馬車の扉を開け、自ら手を差し出す。
「ありがとうございます。」
香蘭はにこりとハニカミその手を握り馬車から降り立った。
ここはどこだろう?
香蘭は周りを見渡しすくんでしまう。無理もない、古びた境内は不気味なくらい色褪せていてちょっと怖いくらいだった。
「ここは宇徳(ウトク)法師様のお寺でございます。
私が師と仰ぐ唯一のお方。古びた場所ではありますが、宇徳法師は侘び寂びの良さを好み、このように寺院もさびれた雰囲気になっているのです。」
晴明は香蘭の手を取り歩きながら、護衛のように敬語で説明してくる。
「そうなんですね。晴明様の恩師様にお会い出来るのは楽しみです。」
香蘭はどこまで演技を続けられるのだろうかと思いながら、それでもその事には触れず、晴明に手を引かれながら静々と着いて行く。
「少し変わったお人ですが、結婚前に出来れば香蘭様に会って頂きたかったので、この機を借りてご紹介させて下さい。」
にこりと笑顔を向けて晴明が振り返る。
「出来れば、恩師様ともお話しの機会を頂けたら嬉しいです。」
香蘭も釣られて笑顔で応える。
「では、後ほど時間を取りましょう。」
晴明はそう言いながら、いつの間にか後ろを着いて歩いていた李生に目配せする。
「ありがとうございます。」
香蘭は無意識に繋がれている手をギュッと握った。



