一途な皇帝陛下の秘恋〜初心な踊り子を所望する〜

「姐様は…?」
心配して後を追いかけて来た寧々が、泣き疲れてぐったりと寝台に眠る香蘭をそっと覗き見る。

「化粧も落とさぬまま泣き疲れて寝てしまった。衣装のままでは寝苦しいだろうから身支度を整えてやってくれ。俺はやる事があるから宮廷に行って来る。」

王の衣装をバサっと羽織り晴明は踵を返して部屋を出て行った。

やらなければならないのは香蘭を付け狙う追手の目的、主犯格の炙り出しだ。
もはや部下の報告を待ってる場合ではない。
早急に解決して香蘭の身の安全を守らなければと躍起になる。

晴明は虎鉄だけを引き連れて早馬に跨り、宮殿へとひた走る。