「つーか、そいつ何歳?」
「…14」
「うわ、結構デケーじゃん。なんだっけ、シエン学校?ヨーゴ学校?そーいうの通わせなくて大丈夫なのかよ」
「……うっさいなあ。気分悪い!」
「わ、悪かったって。娘の話は地雷な、覚えたわ」
今日もお母さんは昨日とちがう若い男を家に連れてくる。
まっしろなわたしは何を話されていたとしても、何をしていたとしても聞こえない。
今日はシャワーは無理そうだから、そろそろかと思ったときに眠る。
「え、ちょっとタンマ。まじ?ここですんの?隣に14歳の娘が居るんだぞ」
「大丈夫よ、両耳聞こえないから。てかさっきからなんなの?ムスメムスメって、まさかあいつ目当て?」
「ちげーって。けど、さすがにこんなとこでは無理だろ」
「…はあーっ、萎えた。ほんっとあのガキのせいであたしの人生めちゃくちゃ」
「…なら、捨てちまえばよくね?」
「……………」



