Nightmare of Light.

憂巳side




「……つまんな」


「え?ちょっと!シないの…?」


「いーや今日は。じゃ、また気が向いたら呼ぶよ」


「うそでしょ憂巳くん…!」



ベッドに裸の女を置いて、俺はホテルの最上階から地上へと降りた。

一応はモデルらしいし家柄もお嬢様らしいけど、これだったら安いホテルでも良かったな。


ああやっぱ安いとこはバスローブの質が悪いからナシ。



「………あれ?」



身体中のポケットを確認してから、とあることに気づいた俺はすぐにホテルに戻る。

退屈そうにしていた女は俺が戻って来たことに喜んでたけど、そんなことはどうだって。



「写真、知らない?」


「しゃしん?なんのー?」


「……女の子の」


「も~、あたしと会うときはせめて隠して欲しいなあ」



と、床に落ちた1枚を見つける。



「…よかった。あった」


「そんなに大事だったの?憂巳くんのくせにめずらし~」



とくに女の反応すら聞いていない俺は、今度こそ落とさないようにポケットにしまってドアの外。

あの女はカラダの相性は良かったけどめんどいし、これで切るでいっか。