海人に彼女ができたら私は心から嬉しいし、海人もまた私のことを思ってくれているから、飲み会なんかはやめろって言うのだ。
そこの信頼感だけは唯一無二。
「ほらほらっ、お迎えきちゃってるし!」
「……ども」
「かいと!」
来ないでって言ったでしょ!と、軽く肩を叩く。
大学の門前に立っていた18歳は制服姿で、それこそ周りからジロジロと見られるんだから。
「なんでくるの」
「今日かーちゃん特性の……ハンバーグだって。食べないとか損だろ」
「……うそだ」
ぜったいウソ。
私をどうにかしてでも飲み会に行かせないための言い訳。
合コンって言ったら、もっと行かせてくれないんだろうな…。
「じつはこれから合コンなんだ~!ごめんねえ海人くん、今日はあたしがニコ借りちゃうね?」
「……合コン?」
「そう!やっとニコも20歳になったし、ちょっとは大人の経験させないと!」
一花、ぜったいわざとだ…。
なんとなく何を言っているか察してしまう私は、彼女があえて海人を煽っていることくらい分かる。



