Nightmare of Light.

憂巳side




「ねえ、そろそろ天鬼組のカシラに会わせてくれてもいいんじゃないの」



天道 陽太の舎弟兼、付き人。

であるはずが、俺の仕事は言ってしまえばベビーシッターのようなものだった。


ハルヒとお散歩、ハルヒの護衛、ハルヒの子守り……


こんな退屈すぎる毎日、さすがに俺も我慢ならない。



「なになに口答え?いい立場になったもんだねえ」


「…俺にベビーシッターさせるあんたもどうかしてるよ、天道さん」



いつだって殺せるんだよ。
やろうと思えば今にも殺れる。

俺なんかを信用してどーすんの。


ましてや溺愛してる愛娘を預けて、あんたが誰よりも愛してる嫁だってそうだよ。


ほんと、俺から見てもなに考えてるか分かんない男だ。



「まあ男ってのはどの世界だとしてもほら、女に振り回される生き物じゃない」



知らないよそんなの。
振り回してくる女なんかもう、こりごりだ。

そういう女に限って平気で裏切るんだから。