出会ったばかりのガキんちょだったあいつと、嘘で塗りたくった笑顔を貼り付ける俺から始まって。
だんだん俺ってこんな顔してたんだ…なんてものに変わってゆく。
いつの間に撮ったんだよってものばかりが増えていって───そのぜんぶは。
「こいつ……俺ばっか見てるし」
「そうなんスよ…。どの写真どの写真も、ニコはカシラのことだけを見てるっス」
幸せそうな顔しちゃってさ。
おまえ、戦闘狂を前にしてんだよ?
血だらけで玄関に倒れこむ俺に布団をかけている姿だったり、俺が少女に腕をまわして、そのなかで甘えるように俺を見ている姿。
「ニコにとってカシラは……聞こえない音よりもずっとずっとまぶしい光だったんスよ」
「………俺だってそうだよ」
「……カシ、ラ…」
「…俺だって、…そうだよ…」



