「月島は俺たちを裏切ってまで金を奪い取ろうとした。…だから破門にしたまで」
「破門?殺したの間違いだろ」
「……破門だよ」
「だめ……っ」
私はきっと考えるよりも先に行動してしまう性格なんだ。
引き金を引かれたなら、まずは頭が吹き飛んじゃうかもしれないのに。
私なんか両手を伸ばして守るくらいしかできないのに。
「…俺も歳とったなー。いつかの親友に重なっちゃった」
完全に殺気は消えていないけれど、下ろされた拳銃。
「言っとくけど俺たちは無意味な制裁なんか与えない。…なにかしらの理由の上で、月島を破門にしたんだろうね」
「はっ、まだ言う?」
バシッッ───!!
先ほどよりもしっかりと正面から向かっていった攻撃は、2度は通用しなかった。



