つぎは同情的な目。
この同情は嬉しくないし、気分だって良くない。
無理やり担ぎ上げて車に乗せて、暗闇ひろがる世界に連れていってくれる。
私が好きな同情は、そんなものだった。
「ニコちゃん、わかる?ここはね、あなたが来ていいところじゃないの」
「あなたは普通の女の子じゃないからね、あたしたちと同じにはなれないんだよ?」
「私たちが言ってること、わかるかなー?」
まるで小さな子供に言い聞かせるみたい。
背丈もそんなには変わらないのに、しゃがみこむみたいに優しく優しく。
バカにしている。
みんな、みんな、私をバカにしているんだ。
ショーガイシャ、しょうがいしゃって、それだけでラインは引かれてしまうの。
「いい加減にしろよテメーら!!!どうせテメーらが揃いも揃ってニコを───」
「ジロー!」
「っ、でも矢野さん…!」
「いいから大人しくしろ。…お騒がせしてすみません」
でもね、私も思うんだ。
この姿のほうが私って感じがするよ。



