「ニコ…!?ちょ、おまえ、なにしたんだよそれ!!」
「おいおい。雲雀会はお嬢さんになんてことを…」
「いやっ、これは違うんス!オレたちが何かしたってわけじゃ…」
そうだよ、雲雀会にやられたの。
────そう言えと命令されて、再びホールに戻った私は。
見事、笑い者になってさらし上げられているわけだ。
心配する声は一瞬で、次第にクスクスと蔑むものに変わってゆく。
「おやおや、どこかから迷い込んでしまったのかな?お嬢さん」
「そうみたいなんです~。じつは私たちと同じ学校の子で、いつもいつも私たちを僻んでは嫌がらせしてくるんですよ~」
「ニコちゃん、ここはニコちゃんが来ていい場所じゃないよ?ああそっか…聞こえないんだよね、耳」
「なに?彼女は耳が聞こえないのか…?」
「そうなんです。彼女は障害者で、だから勘違いしてここに来ちゃったみたいなんですけど…」



