「きゃははっ!ごめんねニコちゃ~ん」
「ちょっと手がすべっちゃって~」
「でもニコちゃんにはそれくらいがお似合いだよ?」
リンカちゃん、ひめのちゃん、セイちゃん。
つめたいよ、さむいよ。
急になにするの。
私って音が聞こえないから、突然されるとものすごく怖いの。
でもそれ以上に冷たくて怖い表情たちが私を見下ろしていた。
「これはユウミ様と兄妹だって、私たちにウソついた罰だから」
「その姿で会いにいけば?きったない、びっしょびしょな姿でね!」
「障害者だからってユウミ様にも特別扱いされて生意気なんだよ!!」
だから、聞こえてないの。
聞こえてないから分からないよ。
ただ、その目だけは。
いつかに母親にも向けられた目とまったく同じだ。
「こほっ、けほ…っ、………ぅ…!」
やっとプールから上がって咳き込んで、濡れたカラダを震わせた今度は。
容姿なく髪の毛がぐいっと引っ張られる。



