そこに彼女たちの名簿は、もちろん載ってなどいない。
「ねえねえ!向こうにプールがあったの!いっしょに見てみない?」
「冬のプールってオシャレ~!ライトアップされてるっぽくて!」
「ニコちゃんはやくはやく~!」
みんな同じようにドレスアップしては気合い十分。
だれに会うためにそこまで可愛くしてきたんだろう…。
学校でもずっと、彼女たちが私と話してくれる会話なんかほとんど彼のことだ。
…………しんどい。
せっかくできたお友達を前に持つ感情にしては、ぜったい間違っていることは知ってる。
「わ~!冬なのに水張ってるね」
「入れるのかな?もしかして温水プールだったりしない?」
「ニコちゃん、ちょっと入ってみてよ!」
聞こえていないをいいことに。
バシャン!と上がった水しぶき。
3人の手によって身体がドンッと押されて、意識が戻ったときには。



