Nightmare of Light.





マイクを手にして何かを言った息子を前に、お父さんである組長さんの爽やかすぎるあたまに血管が見える。



「はっはっはっ!これだから雲雀会は面白くて敵わんよ」


「ほれワシが見初めた理由、わかったんちゃうか?憂巳くんはなァ、度胸が他とは比にならへんねん」


「次男と聞いて楽しみにしていれば、なるほど…。兄貴のほうとは正反対だが似たところもありそうだ」



あぶねえ…!まじ怖ぇ…!!
と、焦りまくっているジロー。

額の汗をふう…と拭って、メガネをくいっと上げた矢野さん。


組長さんは呆れ果てたのか、せめてもと息子の頭をパシンッと1回だけ叩いた。



「やめろ形崩れるだろ。自分にないからって僻むなよハゲ殺すぞ」


「テメェも育毛やら発毛でどうにかなると思っていずれ嘆くんじゃねェぞ」


「だから俺は母さんの血のほうが濃いんだよ。ハゲるとするならあんたにそっくりな長男じゃない?」