「……わかった」
「…でもそれ、おまえだけは行かせたくないんだよ」
もう要らないとジェスチャーされて、お粥の鍋に蓋をした。
パーティー…。
雲雀会はそういった行事が多いと、ジローも言っていたっけ。
「ドレスコードして周りに見られて?あーあー、おまえは俺のだってのに」
手話をしてくれないと分からないよ。
たぶん必要なことは言ってないはずだからと、私は困ったように微笑む。
「…ねえ。なんでニコの成長ってサザ○さん方式じゃないの?」
そうすれば14歳のまま止まって、ここにずっと居てくれるってことだろ。
春がきてー、夏がきてー、秋になって冬。
そしたらまーたおんなじ春が来るを繰り返すんだよ。
いーだろそれで。
おまえが成長して変わっていって、女になってくたびに俺、なんか落ち着かないんだよ。
「……ごめん。きみのおとーさん、殺されてる」



