【ニコすまん!!車がエンストした!!】
【え、ジロー大丈夫…?】
【今日だけ電車で帰れるか!?危ないことには気をつけて、ちなみにこのことは矢野さんとカシラには内緒で頼む!!】
【うん。わかった。また連絡するね】
ある日、ジローから大変そうなメッセージが来た。
電車での帰り道も覚えたし、とくに問題はない。
それに私自身今日は歩いて帰りたい気分だったからラッキーだ。
「あれ?ニコ?今日は迎えは?」
トントンと、強めに叩かれた肩。
振り向く前には海人だということが分かるようにもなった。
「なら、いっしょに帰ろーぜ。オレも今日は部活ないんだ」
どうせ屋敷に寄ってテスト勉強をするつもりなんでしょ…と、ため息。
としても最近は海人も部活に勉強に追われているっぽくて、ふたりの時間は珍しかった。
「夏休みの試合、オレスタメン!すげーだろ!」
うん、ごめん海人。
どんなに話されていたとしても聞こえないんだ。



