「なんだあの3人衆…。揃いも揃って完全にカシラ目当てでニコを使ってんじゃねーかよ」
“いいお友達たちでしょ?”
笑顔を見せた私に、ジローは困ったような顔をして頭をワシャワシャと撫でてきた。
お部屋、案内できなかった。
クッキーも、もらえなかったね。
「…矢野さん、これカシラに言ったほうがいいんじゃないっスか?」
「そしたら冗談抜きであいつらの会社、ぜんぶ潰れるだろうな。一応はニコにとっては大切な友達だ」
「…冗談じゃねーっスよ、あんなののどこが友達なんスか。いつか泣かされたらどーするつもりっスか」
「さすがにそうなったらカシラが出る。…それこそ憂ニコの名場面じゃないか」
「っ!!まさか矢野さんも推してんスか……!?」
「…俺は推すってより、応援してる」
「なんスかそれ!!最高っス!!!」
そのあとメッセージでゆうみが居るときにまた遊びに行きたいと言われ、そのとき教えるを返して。
モヤモヤって、どこか胸が落ち着かなかった。



