【あたしたちの両親が経営してる会社、雲雀会にお世話になってるの。だからそういう面でも改めて挨拶がしたくて!】
まさかの知っていたとは。
彼女たちの親たちが経営者だということは教えられていたが、どれも支援している大元は雲雀会だという。
つまり、どんなものを見たとしても私の友達でいてくれる───と。
「お邪魔しま~す!ニコちゃんのお友達のリンカっていいます!」
「わあ広いっ!!ここにユウミ様も暮らしてるってことだよね…!?」
「最高ーっ!こういうところに住んでみたいなあ~っ」
大丈夫なのかな、本当に…。
関係していると分かってつい了承しちゃったけど、矢野さんにすら許可をもらっていない。
と、ちょうど通りかかったジロー。
「はっ!?女子高生…!?ここに存在するはずねえ華があんだけど…!!」
まずはジローに軽く説明する。
私の部屋を紹介して、少ししたら帰ってもらうからと。



