「わからないことがあったら私たちになんでも聞いて!」
「こらリンカ!そんな長文、ニコちゃんが読み取るに大変でしょ!」
「そっかそっか!ごめーん!」
「………ふふ」
「あー!ニコちゃんいま笑ったな~?」
リンカちゃん、ひめのちゃん、セイちゃん。
帰ったらすぐに話したい。
いきなり3人もお友達ができたよって、みんなに。
「ニコー!学校どうだーー?」
ちょうどグラウンドを見ていたとき、私に気づいた中等部の男子生徒が大口を開けてくる。
た、の、し、い、かーーーー?と、大げさなくらい。
「たの、しい……!」
「そっかーー!よかったわーー!」
海人にもまた改めてお礼を言わなくちゃ。
羽倉 ニコとして、私は外の世界でも生きていくんだ。
「…なにこれ」
「お祝いっス!!パーッとやりましょう今日は!!」
「ニコ関連で大事って言うから、商談抜け出してまで来たんだけど」
「実はそのニコに友達ができたみたいなんスよ!!それも3人…!!」



