「さあ次はお風呂よ…!!」
そんなはず、あった。
脱衣場にて、ふんふんと鼻息を立てて興奮ぎみのキララさんがいる。
この調子だと、きっとゆーみも平然な顔をして服を脱ぎ始めちゃう…。
けれど意外にもこの場で踏みとどまっている本人。
「これしてなんの意味があるの?」
「真実の愛を持った男女はカラダの隅々まで愛し合っているはずなんだからっ、当たり前の日課でしょう…!」
「…真実の愛、ねえ。処女のくせによく言うよ」
「なっ、キララは王子様に捧げるために大切にしているんだからっ!!」
「とか言いながら、本当は頭のなかエロいことしか考えてないただの欲求不満なオバサンだって」
「ちっ、ちがうもんっ!キララに変なこと吹き込まないで…!!」
「だってあんたがしてるの、ただの覗き魔じゃん。ひっどい性癖」
脱ぐ気は、どうもなさそうだった。
他のことならやる、とでも言いたげに、ゆーみは呆れながらもキララさんを説得しようとしている。



