「あなたたちに真実の愛があるかどうかっ、今日1日キララにイチャイチャラブラブを見せつけてって言っているの…!!このウサウサちゃんも認めないとキララは諦めないんだからぁ~!!」
「………マジなに言ってんだよ、この36歳」
「しないならキララと結婚してもらうの!!」
「……こーいうことでいいの?」
「っ、きゃぁぁぁ~~~♡」
わたしの手。
するりと滑ってきたゆーみの手が、指をひとつひとつ絡めとる。
“これを今日1日、見せればいーんだってさ。ごめんニコ、協力して”
たぶん、いや、ぜったい。
15歳のわたしが体験するには、まだ少し早い気もする……。
「はい、ニコちゃん。あーん」
「……………」
言われるがまま、唇を小さく開く。
そこに箸でつまんだおかずを器用に入れてくれる戦闘狂さん。



