「ゆーみ…?」
ただただ見下ろしてくる冷たい眼差し。
一見すると凍えるほどの冷酷さを持っているけれど、今のわたしには分かる。
それは寂しいときの顔だって。
どこか疲れている、参っている。
「…おつかれ、さま」
背伸び、そこまでしなくても届くようになった。
わたしが背伸びをしない代わりにあなたが少しだけ屈んでもくれる。
「……おまえって俺の嫁なの?いちいち気づくとか、嫁じゃん」
ふわっと重みが乗っかった肩。
甘えてきている。
わたしが甘えるだけじゃなく、最近はゆーみが甘えるときのほうが増えていた。
「ニコちゃんごときに沼るとか信じたくないんだけど」
あなたはわたしのだいすきなひと。
わたしの世界を色付けた、かけがえのないひと。
天上天下唯我独尊を掲げる、やさしいやさしい戦闘狂さん。
「もし俺を家族枠で兄貴的ポジに置くなら、海人だって弟ポジにしないとぜったい許さないよ。……とか言って」



