「あ、ああ! すみません! 人がいるなんて思わなかったので!」 がばっと飛び起きて、あたふたと身繕いをする。 「いいんです。気にしないで下さい」 そう言って又笑う。 「あの、俺、何か寝言、言ってませんでしたか?」 「少し」 「あ、あはははっ」 これは、ついている部類に入るのか、入らないのか複雑な気持ちで俺は頭をかいた。