奈落の悪役メイドは孤高の御曹司に求愛される

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「──はい。塩からあげ定食、ご飯小盛りね」

「ありがとうございます」



別館にある食堂にて。

厨房のおばちゃんに食券を渡して、料理が乗ったトレーを受け取った。


ササッと横にはけて奥に進み、近くに観葉植物が置いてある隅っこの席に座る。


王道の中の王道メニュー、鶏のからあげ定食。味は塩と醤油の2種類。

我が校の好きな食堂のメニューランキングでは、毎年トップスリーに入るくらい人気なんだとか。



「いただきますっ」



手を合わせて小さく挨拶し、早速メインディッシュにかぶりついた。

あっさりした味と旨味たっぷりの温かい肉汁が口の中に広がり、思わず頬が緩む。


からあげは何度も作ってきたけれど、やっぱプロは違うな。味も食感も、何もかもが桁違い。

なのに、ワンコインでおつりが来ちゃうのがまたすごいところ。