檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「どうしたの?」

聞いてみる。

返事はすぐには返ってこない。

少し歩いてから。

「さっきの誰」

そう聞かれた。

「健太くん?」

「仲良いのか」

その言葉に首を傾げる。

「普通だよ?」

「ふーん」

凛月は前を向いたまま呟く。

それ以上は何も言わない。

でも。

どこか機嫌が悪そうだった。