檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「愛葉」

名前を呼ばれる。

「どうしたの?」

近付いて聞く。

すると凛月は私の額に手を当てた。

「熱は?」

周りの女子が固まる。

私は慌てて手を下ろした。

「ないよ」

「本当か?」

「本当」

凛月は少しだけ疑うような顔をした。

その様子を見ていた美咲が小さく笑う。

「彼氏さん過保護だね」

その言葉に。

凛月は即答した。

「過保護くらいでちょうどいい」