檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「またそれか」

海里が額を押さえる。

愛流は完全に面白がっていた。

玖音だけが黙っている。

「違うんですか」

蒼依は続けた。

「最近ずっと愛葉さん中心ですよね」

「別に」

凛月が即答する。

「そうですか」

蒼依は引かない。

「俺にはそう見えません」

視線がぶつかる。

空気が少しずつ重くなる。