檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

数日後。

昼休み。

クラスの男子に話しかけられた。

「愛葉ってさ——」

他愛もない話。

本当にそれだけ。

ところが。

窓の外に立つ人影に気付く。

凛月だった。

目が合う。

すると。

手をひらひら振ってくる。

思わず振り返した。

ただそれだけ。

だったはずなのに。