檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「霧島玖音」

短く名乗る。

落ち着いた雰囲気。

少し怖そうに見えるけど。

「愛葉ちゃん体弱いんだろ?」

優しい声だった。

「無理すんなよ」

そう言われて驚く。

「なんで知って……」

「総長が毎日話すから」

玖音が平然と言った。

その瞬間。

凛月が顔をしかめる。

「余計なこと言うな」

みんなが笑った。