檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

こんなふうに。

誰かが自分を気にしてくれること。

今まであまりなかった。

だから。

凛月の言葉は全部特別だった。

「愛葉」

名前を呼ばれる。

顔を上げる。

夕日が差し込む帰り道。

凛月は真っ直ぐ私を見ていた。

「俺さ」

珍しく少し緊張した顔。

その表情に。

心臓が速くなる。