檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

昼休み。

いつものように保健室へ向かう。

少し熱っぽい。

最近体調が安定しない。

「失礼します」

扉を開けた瞬間。

思わず足が止まった。

「……あ」

窓際の椅子。

そこに座っていたのは。

凛月だった。

「お」

目が合った瞬間。

彼が笑う。

「また会ったな」

その笑顔だけで。

胸がどくんと鳴った。