檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

結局。

家の近くまで送ってもらった。

途中。

何を話したか覚えていない。

ただ。

隣を歩くその人が。

不思議なくらい居心地よかった。

「ここです」

家の前で立ち止まる。

すると。

「ちゃんと飯食えよ」

そう言って笑った。

またその笑顔。

なんだろう。

見てるだけで安心する。

「……ありがとうございます」

頭を下げる。

すると。

彼は少しだけ首を傾げた。