檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「顔真っ白じゃん」

心配そうな声。

そんなふうに言われたのは久しぶりだった。

「体弱いのか?」

小さく頷く。

すると。

「送る」

当たり前みたいに言われた。

「え?」

思わず聞き返す。

「家どこ」

「いや、大丈夫です」

慌てて断る。

知らない人だし。

迷惑かけたくない。

でも。

「大丈夫じゃねぇだろ」

その一言で言葉が止まった。