檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

「危ねぇ」

低い声が聞こえた。

気付けば。

誰かの腕に支えられていた。

「……大丈夫か?」

顔を上げる。

そこにいたのは。

見たことのない男の子だった。

少し明るい髪。

整った顔立ち。

同じ中学生なのに。

どこか大人っぽく見える。

「……ご、ごめんなさい」

慌てて離れようとすると。

「謝るなって」

その人は小さく笑った。

その笑顔が。

驚くくらい優しかった。