檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

——中学一年生。

あの頃の私は、今よりもっと弱かった。

体も。

心も。

季節の変わり目になるとすぐ熱を出して。

体育も途中で見学になることが多かった。

「また保健室?」

クラスメイトの声に、小さく笑う。

慣れてる。

気にしてない。

そう思っていても。

やっぱり少しだけ苦しかった。

帰り道。

ふらつく足で歩いていると。

急に視界が揺れた。

「……あ」

次の瞬間。

体が前に倒れる。

——と思った。