檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

答えられない。

怖い。

苦しい。

でも——

嫌いじゃない。

それが、一番残酷だった。

「……俺は無理」

凛月が小さく笑う。

寂しそうに。

苦しそうに。

「お前いなくなるの」

指が、そっと頬に触れる。

「耐えれねぇよ」

その言葉が落ちた瞬間。

扉の向こうで。

誰かが拳を握る音がした。

——琉生だった。