檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

部屋へ戻される。

ベッドへ寝かされる瞬間。

視界の端に、琉生が見えた。

動かない。

でも。

目だけが、ずっとこっちを見てる。

「……全員出ろ」

凛月の声。

低く、静か。

海里も愛流も黙って出ていく。

琉生だけが最後まで動かなかった。

「……琉生」

凛月が名前を呼ぶ。

空気が張る。

「お前もだ」

その声に。

琉生はゆっくり視線を外した。