檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜



「……海里!」

低い声が廊下に響く。

すぐに足音が近づいてくる。

「総長?」

「水と薬」

短い指示。

海里は状況を見て、すぐ顔色を変えた。

「愛流呼ぶ?」

「呼べ」

凛月は私を抱えたまま答える。

その腕が、少し震えている気がした。

「……お前」

耳元で落ちる声。

「無理しすぎだろ」

怒ってるみたいなのに。

どこか苦しそうだった。