檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

一歩。

足を動かそうとした瞬間。

視界が揺れた。

「……っ」

熱。

頭が重い。

足に力が入らない。

ふらついた体を、誰かが支える。

「愛葉!」

凛月だった。

すぐに腕の中へ引き寄せられる。

「おい、しっかりしろ」

焦った声。

初めて聞く声だった。

「……熱上がってる」

琉生が低く言う。

凛月の表情が変わった。